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不可欠なスキル実践編:批判的思考と創造性

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「21世紀のスキル」とはいうものの、4つのC(コミュニケーション、コラボレーション、批判的思考、創造性)は、いつの時代も重要な学習スキルでした。ライト兄弟のコラボレーション、ガリレオ・ガリレイの批判的思考、トーマス・エジソンの創造性がなかったとしたら、私たちはどうなっていたでしょうか?

今日の子どもが、変化していく明日の世界に対応できるようにするために私たちができることは、子どものなかにある、これらのスキルを見極め、さらに伸ばしていけるように手伝ってあげることです。

コミュニケーションとコラボレーションがどのように重なり合うかについては、既に検討しました。 今回は、あと2つの重要な学習スキル、批判的思考と創造性に目を向けてみましょう。

批判的思考と創造性をつなぐ

批判的思考とは、さまざまな種類の推論を使って状況を評価する能力であり、科学、数学、問題解決という状況で使用されることが多いものです。では、創造性とはどのように結びついているのでしょう?

いつもそのように見えるわけではありませんが、問題を解決するために批判的思考を使用するプロセス自体が創造的なのです。最上級に難しい問題は、既成概念にとらわれずに考えなければ、解決することはできません。そして、それこそが創造的に考える人が行うことです。

では、幼い学習者が批判的かつ創造的に考えるのを助けてあげるには、どうしたらよいでしょう?

子どもがすでにしていることを見極めることが大事です!子どもは生来、好奇心旺盛で創造的に考えるものです。既に持っているスキルを活用すれば、子どもが成長を続けるために必要なツールを与えることができます。

みなさんのお子さんが創造性と批判的思考を示し、伸ばしていくための方法を、5つご紹介します。

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子どもが知っていること:組立、作成、修正、発明すること

砂のお城、レゴタワー、マインクラフトのビレッジなど、子どもは組み立てたり、作成したりすることが大好きです。このプロセスは、見かけほど簡単ではありません。子どもはこのようなことに夢中になっている間にいろいろな障害に直面しますが、批判的思考スキルがあれば、困難を乗り越えて前進できるのです。

成長を助けましょう:子どもが創造している物に対して、心からの関心を示すことで、子どもが作り続けることを励ましましょう。批判的思考スキル(予測、内省、または異なる視点など)は、障害にぶち当たったときに創造的な解決策を見つけるのにも役立ちます。

子どもが知っていること:質問すること

どうして、空は青いの?人はどこからやってきたの?地球をつらぬく穴を掘るとしたら、どれくらいの時間がかかるの?好奇心旺盛な子どもと時間を過ごしたことがおありなら、多分このような質問や、もっと多くの壮大な質問を聞いたことがあるでしょう。このような質問に答えるのは簡単にできることではありませんが、こういった質問は創造的で批判的思考の萌芽を示しているのです!

成長を助けましょう:答を知らない質問をはねつけたり、知っている場合にはさっさと答えてしまったりせず、ご自分で独自の質問をして子どもの好奇心をさらに伸ばすようにしましょう。 「あなたはどう思う?」、「どうやったら調べられるかな?」、「いっしょに調べてみようね」などは、思考をさらに高度にするための話し合いの出発点として素晴らしいものです。

子どもが知っていること:意見を形成すること

声を出す出さないにかかわらず、子どもも大人と同じように自分の人生の問題について意見を形成しています。状況を分析して結論を出すことは、根本的に批判的思考と言えます。状況に反応するというよりは、状況を検討できる子どもなら、これからの人生に現れるいろいろな状況を分析する態勢整備がうまくできることでしょう。

成長を助けましょう:自分や他人の意見について批判的に考えるためには、子どもが意見と事実を区別できることが重要です。この区別を理解したら、必要に応じて子どもに意見を共有してもらうようにしましょう。子どもの洞察力のすごさにびっくりするかもしれません!

子どもが知っていること:遊ぶこと

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創作遊びでも、仕組みを決められた遊びでも、またはその中間であっても、遊びは子どもの学習に欠かせないものです。批判的思考を念頭に置いて作成されたゲームもありますし、遊び手の創造性に任せて楽しむようになっているゲームもあります。自由遊びであっても、子どもは自然に創造性と批判的思考を使って、ゲームをもっと面白いものにしていきます。

成長を助けましょう:家族でゲームをする夜が盛り上がるように、おなじみのゲームの古いルールは投げ捨て、子どもに新しいガイドラインを考えるように勧めてください。スクラブル(単語作成ゲーム)、ドミノ、またはツイスターマットなどを使って、みなさんの家族はいくつのゲームを作れるでしょうか?楽しいこととそうでないことをよく考えて、最初からやり直しましょう!

子どもが知っていること:間違えること

どんなに回避しようとしても、子どもも大人も同じように、間違えることはあるものです。そして、「あやまちは学ぶ機会だ」という格言は、だれもが耳にしたことがあるでしょう。そのとおりです!間違ったやりかたで何かをするということは、新たな視点から分析し、別の解決策を考え出すチャンスになるのです。 要するに、批判的思考と創造性を使うということです。

成長を助けましょう:間違いが学習に役立つのは、それを認識し、再び挑戦することを恐れない場合だけです。 ですから、間違いを叱るのではなく、子どもがどこで間違ったのかを認識するように指導しましょう。それから、新たな創造的な解決策を見つけるチャンスができたことを、一緒に喜びあいましょう!

 

21世紀のスキルについての次回記事では、お子様の批判的思考と創造性を認識し、奨励する方法を学びます。

 

参照:

Hickerson, B. (2013). Critical and Creative Thinking: The Joy of Learning! TAGT, 34(2).

National Education Association. An Educator’s Guide to the “Four Cs”. (n.d.). Retrieved from http://www.nea.org/tools/52217.htm.