幼い読み手のための10のスーパー戦略

Parent and child reading together読書が幼い学習者の未来に及ぼす影響を否定することはできません。 早期の識字能力は、後の学業成果を予測する上で最大の要素に数えられ、将来、成人になってからのキャリアや経済的成功にさえ影響を及ぼす可能性があります!

当然ながら、識字能力とはただ単に読み方を知っているというだけのものではありません。優秀な読み手は、読書のあらゆる段階で文章に入り込み、自分の理解度を分析していきます。幼い学習者が読み手としての強みを伸ばしていけるよう、これらの戦略のいくつかを使って指導してみてください!

 

読み始める前に

1 背景設定する

そのストーリーは読み手の生活や現在の知識ベースにどのように適合していますか?身近なテーマについては、過去の経験から引き出して、ストーリーの「舞台を整える」のに役立ててください。まったく新しいテーマの場合は、ストーリーの意味が理解できるように十分な背景情報を与えてあげましょう。たとえば、そのストーリーが歴史的な時代設定で展開する場合、当時の生活がどのように違っていたかをお子さんと簡単に話し合ってください。これは、読書を始める前にストーリーの世界に読者をいざない、理解の基礎を築くのに役立ちます。

2 試読する

映画の予告編のように、読む前にストーリーの概要を知ると読み手にはプラスになります。ストーリーを試読する方法のひとつに「ブックウォーク」、つまり本のクイックスキャンがあります。絵本の場合、これは挿絵をざっと見ていくことです。小説の場合は、各章のタイトルを読むか、背表紙の説明を読んでもいいでしょう。

成人の読み手である私たちは、常にブックウォークをしているのです!書店で最初に目にした本をつかんで買い物かごに入れるなどということはしていないのではないでしょうか。まず、自分の好みかどうかを見るためにざっと試読しているはずです。子どもも同じで、自分が読んでいるものに引き込まれなければなりません。そうでなければ、上の空になってしまう可能性があります。

3 予測する

背景を設定して本の試読をしたら、幼い読み手にストーリーについての予測を立てるようにすすめましょう。おもしろい話かな?何か新しいことを教えてくれるのかな?お話しなのかな、本当にあったことなのかな?登場人物はどんな人たちかしら?この戦略は、ブックウォークや挿絵スキャンと同時に使うこともできます。

読んでいる間

4 質問をする

質問をせずに能動的な読み手になることは不可能といっていいでしょう!最終的には、この戦略は読書に没頭すれば自然と訪れるものです。そうなるまでの間、最初は私たち自身の質問をお手本とし、やがては子どもたち自身が質問を思いつくように促して、幼い学習者がこのスキルを身につけるように導くことができます。「どうして…かしら」という言い方は、子どもが好奇心をそそられた状態にするのに素晴らしい言い方です。

Ask Questions実例:質問をする

教室内に「疑問の壁」を作って、質問することを奨励する指導者もいます。これは、家庭でも簡単に取り入れられます!必要なのは大きな厚紙(もしくは何もない横に広がる壁)と貼り付けられる付せんだけです。子どもが読書中、疑問を付せんに書きとめて、「疑問の壁」に貼り付けるように勧めましょう。このアクティビティは目新しく、幼い読み手が、できる限り多くの質問を考えようという気持ちになることが多いのです!本を読んだ後、「疑問の壁」のメモを再確認して、いくつの質問に答えが出たかを確認できます。

5 推測をする

読書中に推測をすることを、私は「点をつなぐ」と呼んでいます。ストーリーは、微に入り細に入り語られているわけではありません。もしそうなら、退屈になってしまうでしょう!作者はあえて情報を出さずに読者の気持ちを引き付けているのです。絵本は、幼い子どもに推測を教えるという点で素晴らしいものです。挿絵をヒントとして見ながら、子どもは文脈から、書かれていない細部を埋めることを学べるのです。

6 視覚化する

生徒にいつも言っているのは、「本は頭の中の映画のようなもの」ということです。本を読んでいる間、私たちの心はストーリーの世界に運ばれて行き、出来事すべてを思い描きます。ただし、視覚化には「見る」ことができるものだけが含まれているわけではなく、五感すべてを含んでいるのです!幼い読み手に設定を視覚化するように伝える際には、何を嗅いだり聞いたりできるかをたずねることも検討してください。子どもの答にびっくりすることがあるかもしれません!

実例:視覚化する

私が教える2年生のクラスでの読解力評価で、生徒たちはジェットコースターに乗っている子についての短いフィクションの一節を読みました。テストが終わったとき、ある生徒は、もう一度テストを受けられるかと聞いてきました。どうしてと聞くと、こう答えたのです。「高くのぼったところで、脳がくすぐったくなったの!」読み手がストーリーの世界に運ばれていくとは、まさにこのことです!

7 結びつける

ストーリーは、すでに慣れ親しんだものと結びつくと、さらに有益です。読書中に生活や以前読んだ本、または子ども世界について知っていることなどを質問して、結びつけるように指導しましょう。たとえば、ストーリー中の人物が緊張しているとき、子ども自身が緊張したときと結びつけるように促すことができます。結びつきが強いほど、ストーリーの影響力は大きくなります!

読んだ後に

8 話し合う

これは、言葉どおりで簡単です!読み終わったものについて話し合うことで、心のなかの結びつきが強くなり、学んだことを覚える可能性も高くなります。本についての話し合いは、クラス全体で話し合うときのように、あらたまったやり方ですることもできますし、朝食を食べながらお気に入りのストーリーの場面についておしゃべりするというような簡単なやり方ですることもできます。これは、その前にした質問や推測に戻る機会でもあります。

9 読書に反応する

読んだものの理解をさらに深めるために、幼い読み手に読み終わったものに反応するように指導していきましょう。これは話し合いやあらすじを書くという形でも行えますが、創造性を発揮してみませんか?登場人物の誰かに宛てた手紙を書かせたり、物語の設定場所の地図を描かせたり、ストーリー中の問題解決に役立つ道具を考えさせたりするのです。反応が楽しければ楽しいほど、夢中になります!

Respond to Reading実例:読書に反応する

クラスで小説を読み終えた後、3年生の子どもたちに、この本への反応としてリサイクル素材で何かを作るようにすすめました。登場人物のひとりは重大な事故にあい、歩けなくなりました。生徒たちは事故の後にこの人物の助けになる道具をつくることに決めました。ペットボトルや段ボール箱などを使って、車椅子から特別あつらえの服、「本をつかむ道具」まで、架空の人物のためにあらゆるものを作成したのです!創造性を刺激することで、反応の課題は共感と環境意識に富んだ、非常に魅力的な授業になりました。その調子でがんばって、3年生!

10もう一度読む!

子どもが楽しんでいるストーリーを読み返すようにしてあげることは、文章にさらに深く引き込ませるようにするための方法としてベストに数えられます。好きな映画を見返したときに、前には気づかなかったことに気づいたことはありませんか?読書でもこれは起こります。ひとつのストーリーのなかで、いくつものことが積み重なって功を奏しているということを学ぶのにもベストの方法のひとつです。

再読中に、伏線、登場人物の展開、いくつもある高度な文学的特徴について話すことで、このプロセスを膨らませるようにしてあげることもできます。親しみのあるストーリーを、より複雑な概念の背景として使うことは、成長している読み手に複雑な概念を理解しやすくしてあげるための素晴らしい方法です!

Reading is one of the most important skills your child can learn

子どもが学べる最重要スキルのひとつに読書が数えられることは、秘密でもなんでもありません。

子どもが自然に好奇心をつのらせ、熱心な読み手になるように指導することで、子どもが生涯にわたって学習で成功を収められるような下準備をしてあげられるのです!