心機一転:今日の教室で反転学習をする場合

世界は急速に変化しており、教育も他のすべてのものと同様に、変化についていく必要があります。社会と技術がどんどん進歩していくなか、学生と教育者には新たな課題が生まれています。まだ存在しない世界に対して、学習者をどのように準備させることができるでしょう?

まず、教育方法に対して柔軟になることから始めることができます。新しい問題に取り組むために、私たちにできることは、新しい解決策を試してみることです。たとえ教育についての私たちの知識を覆すものであったとしても。

反転授業とは何でしょう?

これまで、教室授業は同じような構造を共有してきました。教師が直接指導によって内容を提供すると、生徒は宿題や活動をし、教師は総括的な評価を行って生徒の学習を測定するというものです。かなり標準的と言えますよね?しかし、学習とはこのような形でなければならないものでしょうか? そして、もっと重要なのは、そうあるべきなのでしょうか?

子どもが独自の学習方法を持つべきだということを示すエビデンスはたくさんあります。では今日、多くの教室で教師が依然として中心的な役割を果たしているのはなぜでしょう。多くの学校には現代テクノロジーに精通した学生がおり、学生が利用しやすいテクノロジーも備えている時代であることを考えるとなおさらです。

世界中の教育者が、以前よりも学習者中心の教育モデルに切り替えています。しかし、何世紀も続くシステムを覆すことは至難の業であり、多くの教師は自分の教室で変更することが本当に可能かどうかを自問しています。

では、実際にはどのようなものになるのでしょう?

反転授業のモデルでは、生徒は授業に出る前に教師が作成した内容を学習し、授業時間はすでに学習した概念をより深く掘り下げるために使われます。

聞いたことがあるような気がしますか?多くの教師は、すでに、ある程度反転授業の戦略を使用するようになっています。授業の前に資料を読んでおく、調査を行なう、または教育用媒体を視聴する、などを生徒に指示することは、クラスを「反転させる」と考えられます。

授業の大半を講義に費やすのではなく、反転授業では、教師は生徒ごとに行うことを分けることができます。生徒の方は、自分たちの学習を観察し、思考を広げる準備を整えることができます。

最終的に、反転授業の構造は、反転学習につながる可能性があります。つまり、個別の学習環境への移行ということです。これにより、教師指導のもと、有意義で活力に満ちた概念を適用するためのスペースが生まれます。

反転学習のメリット

教室における反転学習を始める教師が増えるにつれ、この件に関する研究は飛躍的に増加し続けています。保護者、教育者、学習者が知りたいのは、それは実際に機能するのか、ということです。

今後のさらなる研究が、全体像の完成に役立つことになるでしょうが、これまでの研究では、反転学習は試験のスコアや学習成果、さらには授業出席率や生徒の満足度にプラスの影響を与える可能性があることを示しています。

反転学習により、生徒は自身の教育を自分のものとし、管理し、深めることができます。一方、教師は、授業時間を概念の紹介ではなく、適用に専念できるので、すべての生徒に目を配ることがうまくできるようになります。

反転学習の4つの柱

「反転授業」という用語は、物理的な学習環境と反転された授業構造を指しますが、反転学習の実践は、はるかに多次元的です。

反転授業では「生徒が教師の仕事をする」という誤解はさておき、反転学習の環境では、プロセスのすべてのステップが確実に生産的となるよう、教師のさらなる努力が必要なことは、ほぼ間違いありません。

Flipped Learning Network(反転学習ネットワーク )は、教師が学習目標を確実に達成できるように、頭文字のF.L.I.Pを使用して、反転学習の4つの柱を設定しました。

  1. フレキシブルな環境(F:Flexible Environment)

本質的に、反転学習の環境には、全生徒の学習スタイルに対応できるようにフレキシブルであることが求められます。それこそが目的です。物理的な学習スペース、学習目標の期限、指導方法などは、さまざまな学習ニーズを満たすことができるものでなければなりません。

  1. 学習文化(L:Learning Culture)

反転学習の実施にあたっては、教室の文化は生徒中心であるべきです。教室の内外を問わず、すべての活動は、生徒にとって有意義で利用しやすいものでなければなりません。教師は、足場を組み、区別をつけ、定期的に建設的なフィードバックを提供する必要があります。

  1. 意図的な内容(I:Intentional Content)

教師は、かならず生徒にとって最も有益な、厳選された内容と教材を選択するようにすべきです。教師が作成もしくは提供する直接的な指導を、生徒が自分で利用できるようにしなければなりません。そうすることで、その内容に対応する教室活動が有益になり、授業時間が最大限に活かせるのです。

  1. プロの教育者(P:Professional Educator)

従来の授業と同じように、教師は他の教師と協力し、データを収集して今後の指導を知らせ、有意義なフィードバックをリアルタイムで提供できるようにして、授業を進めていく責任があります。

 

さあ、始めましょう

従来型授業で教えることに慣れている場合、授業を反転させるのは気が遠くなるような面倒な仕事に思えます。しかし、従来型授業から反転モデルへの移行は、徐々に行うことができますし、そうすべきです。 以下のヒントから始めて、必要に応じて調整してください。

  1. 家族に参加させましょう。各家庭にいる家族が反転学習とは何か、どのようにするのか、何故するのかを理解すると、協力的になる可能性が高くなります。これは、このプロセスに慣れていない生徒にとって非常に有益です。
     
  2. クラス全体に最も効果のある内容を共有する方法を見つけましょう。クラスのウェブサイト、YouTubeチャンネル、または単なる連絡帳でもいいのです。利用可能でありさえすれば機能します!
     
  3. 1ステップずつ実行するようにしましょう。ひとつの科目(または週のうちの1日など)から始めることで、あなたと生徒が移行していくのが容易になり、学習者からの有意義なフィードバックを得られる余地ができます。
     
  4. 一貫性のあるコミュニケーションをしましょう。生徒を意思決定プロセスに参加させなければなりません。なんといっても、これは学習に対する生徒中心のアプローチなのです!これで、すべての人の肩にかかる負担が軽減されることになります。教師は「正しく推測する」ことへのプレッシャーが少なくなり、学習者は、不安な気持ちが薄れます。
     
  5. データを記録して、自分のクラスにとって何が機能し、何が機能しないかを確認します。次に、それを使用して、プロセスをどのように変化させるかを知らせます。
     
  6. ちょっとした支障に備えてください。一緒に移行していくとき、生徒に対して正直で忍耐強くして、学習文化を生かし続けるようにしましょう。また、テクノロジーの誤動作に落胆しないようにしましょう。誰にでも起こることです!

反転学習モデルを、自分のクラスで試したことがありますか?その経験をソーシャルコミュニティで共有してください!詳細については、3月10日に行われる授業を反転させることについての次のウェビナーセッションに参加してください。 ここからサインアップ

参照:

Bright, S. (2015, January 21). Flipped Classroom vs. Flipped Learning: What’s the Difference? Retrieved from https://blog.capterra.com/flipped-classroom-vs-flipped-learning-whats-the-difference/

Cheng, L., Ritzhaupt, A. D., & Antonenko, P. (2018). Effects of the flipped classroom instructional strategy on students’ learning outcomes: a meta-analysis. Educational Technology Research and Development, 67(4), 793–824. doi: 10.1007/s11423-018-9633-7

Flipped Learning Network (FLN). (2014) The Four Pillars of F-L-I-P™ 

Talbert, R. (2018, August 21). What does the research say about flipped learning. Retrieved from http://rtalbert.org/what-does-the-research-say/